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小倉昌男 経営学

2017年10月24日 18:10 |

『小倉昌男 経営学』

小倉昌男

日経BP社

 

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宅急便の生みの親と言われている人です。

最後の章で経営者に必要な資質が

10個挙げられていました。



そのなかの、

論理的思考

戦略的思考

攻めの経営

という言葉が印象に残りました。


______________

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善い循環も悪い循環も、一朝一夕に起きるものではない。

十年二十年と長い年月のうちにできあがるものなのだ。

では、善い循環を起こす出発点は何だろうか。

基本的な条件は、「よく働くこと」である。

商店でいえば、隣の店より朝は一時間早く店を開け、

夜は一時間遅く店を閉めることから始まる。

ヤマト運輸は、どこを善い循環への出発点にすべきであるか。

考えた末、私はこう決断した。

まず、労働生産性を高めよう。

35p



個人の宅配の需要は、はたして本当に偶発的で散発的なのだろうか。

この疑問は、ひとつの仮説へと発展した。人間が生活しその必要から生ずる輸送の需

要は、個々人から見れば偶発的でも、マスとして眺めれば、一定の量の荷物が一定の

方向に向かって流れているのではないか。個々の需要に着目しているうちは対応の仕

方がわからないが、マスの流れに着目すれば、対応の仕方があるのではないか。

78p




採算は必ずとれるようになる、そう判断して計画をたてた個人宅配市場への挑戦は、

リスクが大きすぎると役員の総反対にあった。だが、労働組合を味方につけ、役員全

員の承諾を得て、事業化を決めた。ここで重要なのは、トップである私が採算がとれ

る事業になり得ると経営判断したこと、そして実際に採算がとれるようにするにはい

かなる形の事業にすべきか、徹底的に工夫したことである。

宅急便は、その工夫の結実であった。

93p



人員が増えると人件費が増えるというデメリットは結果であって、その前に生産性が

上がる、収入が増える、というメリットがあるはずである。もちろんメリットがなけ

れば人など増やす必要はない。だが、人件費が増えるのは嫌だといって人を増やさな

かったら、企業の活力は失われてしまうだろう。

企業経営において、人の問題は最も重要な課題である。企業が社会的な存在として認

められるのは、人の働きがあるからである。人の働きはどうでもいいから、投資した

資金の効率のみを求めたいという事業家は、事業家をやめた方がいいと私は思う。

事業を行う以上、社員の働きをもって社会に貢献するものでなければ、企業が社会的

に存在する意味がないと思うのである。

141p



社長の役目は、会社の現状を正しく分析し、何を重点として取り上げなければならな

いかを選択し、それを論理的に説明すること、つまり戦略的思考をすることに尽きる

と思う。

146p



サービス向上には終わりがない。一つの水準に達したら、さらに上の水準を目指す。

しかも他社に先駆けて。それが勝ち続ける企業の条件である。

147p



経営とは論理の積み重ねである。なかには成功した他社の真似だけをしている駄目な

経営者もいる。

だが、なぜ他社が成功したか、自社の経営に生かすにはどこを変えるか、論理的に考

える必要がある。考える力がなければ経営者とはいえない。

企業は社会的存在である。それは財なりサービスなりで社会に貢献するとともに、雇

用の場を提供するからである。したがって企業は永続しなければならない。永続する

には、倫理性に裏打ちされた優れた社格が求められる。

260p



経営には戦略と戦術がある。

戦術は、日常の営業活動において競争に勝つための方策であり、戦略は、経営目標を

実現するための長期的な策略である。

経営者は、戦術レベルの発想に止まっていてはいけない。常に戦略的発想をもって事

態に対処する心構えを持たなければならない。

276p

 

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